白鯨との闘い (試写会)
海の男の真実
公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/hakugeimovie
1月16日公開
原作: 白鯨との闘い (ナサニエル・フィルブリック著/集英社文庫)
監督: ロン・ハワード
1850年、次回作の構想を練る新進作家ハーマン・メルヴィル(ベン・ウィショー)は、30年前にある捕鯨船を襲った悲劇を取材すべく、その最後の生き残りであるトム・ニカーソン(ブレンダン・グリーソン)を訪ねる。最初は渋っていたニカーンだったが、やがてその重い口を開き始める。1819年、新米船員トーマス・ニカーソン(トム・ホランド)を乗せた捕鯨船エセックス号は、アメリカ・マサチューセッツ州のナンタケット島を出港する。船長になれると思っていた一等航海士のオーウェン・チェイス(クリス・ヘムズワース)は、経験の浅い名家の息子ジョージ・ポラード(ベンジャミン・ウォーカー)にその座を奪われて、苛立ちを隠せずにいた。そんな彼らの航海はトラブル続きで、肝心の鯨は一向に捕らえることができず、焦りばかりが募っていく。そんな中、寄港地で有力な情報を聞きつけた一行は、鯨の群れを追って太平洋へと向かうが、巨大な白いマッコウクジラに遭遇し、船を大破される。
3D字幕版の試写会でした。
小説「白鯨」のもとになった実話があるとは、知りませんでしたよ。
鯨を求めてひたすら航海。
鯨でなくても、漁をするのは命がけ。
悪天候もあるし、船に乗るのは死の危険を伴いますよね。
大量の鯨油を持ち帰ろうとするエセックス号は、長い航海の末、やっと鯨の大群に遭遇しますが、そこにいた巨大鯨に船を壊され、乗組員たちは、小さな3艘のボートで漂流する羽目になり、究極のサバイバルが始まります。
物語としては、鯨との闘いよりも、鯨油で名声と富を得ようとする男たちと、漂流する彼らのドラマがメインだと思います。
極限状態での人間の行動。
究極のサバイバルというと、旅客機墜落事故の実話を描いた「生きてこそ」を思い出します。
死んでも生き残っても、辛い人間ドラマがありますね。
鯨との場面や海のシーンは迫力があり、大きいスクリーンでの観賞をお薦めします。
しぶきが自分にかかってくるように感じますよ。
映画は、酒浸りの宿屋の亭主となっているトムが、作家のメルヴィルに語る形で進みます。
捕鯨船エセックス号の船長になったのは、家柄がよくて裕福なポラード。
船長としての威厳と手腕を見せようとします。
そのいとこで、船に乗っているヘンリー・コフィンを演じるのは、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」で16歳のトム・リドルを演じたフランク・ディレインでしたよ。
一等航海士のオーウェン・チェイスは経験豊富で、船長になるはずの約束を反故にされて怒っています。しかも家柄が良いだけで実績のないポラードが船長なのも、気に入りません。
この航海で200樽の鯨油を持ち帰れば、次は船長にとの契約書を船主に書かせました。
乗組員の中には、オーウェンの幼なじみのマシューもいます。
新米乗り組み員のトーマスを演じるのは、新スパイダーマンに決まったトム・ホランド。
「インポッシブル」が映画デビュー作でしたね。
漂流生活が長くなると、髪はぼさぼさ、髭はぼーぼーで、乗組員たちの区別がつきにくくなりました。
白鯨と遭遇した経験をもつ片腕のないスペインの捕鯨船の船長で、ジョルディ・モリャがワンシーンだけですけど出演していました。
寄港地で彼から話を聞いたオーウェンたちが、太平洋へ鯨の群れを探しに行きます。
(観賞日1月13日)
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クリス・ヘムズワース
ベンジャミン・ウォーカー
キリアン・マーフィー
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結構シビアなサバイバル劇でしたね。ただ白鯨のあまりの大きさ、モンスターでした。
あれでは勝てるわけがないし、捕鯨も不可能でした。
ドラマとしても面白かったですが、グロさも感じました。
こちらからもTBお願いします。
投稿: atts1964 | 2016年1月27日 (水) 11:11
★atts1964さん
実話が基なので、究極のサバイバルでは当然ともいえるシビアさでした。
無人島へ助けに行ったのは、やはり海の男と思いました。
投稿: 風子 | 2016年1月27日 (水) 15:09
TBありがとうございます。
闘いというより、一方的にやられてましたね。
こんな事が実際にあったとは知りませんでした。
目を潤ませて死体を捨てるなと言うチェイスが、なんとも言えませんでした。
つるんとしたおでこが特徴的なポラードのいとこ、家に帰ってすぐに調べました。
トム・リドルだったんですね。(笑)
投稿: すぷーきー | 2016年1月29日 (金) 21:32
★すぷーきーさん
邦題は内容に合っていませんよね。
リアルなサバイバルでした。
投稿: 風子 | 2016年1月30日 (土) 10:29