キャロル
恋に落ちた相手はキャロル
公式サイト http://carol-movie.com
原作: キャロル (パトリシア・ハイスミス著/河出文庫)
監督: トッド・ヘインズ 「ベルベット・ゴールドマイン」 「エデンより彼方に」
1952年、クリスマス目前のニューヨーク。マンハッタンの高級百貨店のおもちゃ売り場でアルバイトをしているテレーズ(ルーニー・マーラ)。フォトグラファーになる夢を持ち、恋人のリチャードからは求婚されているが、どこか満たされない日々を送っていた。そんなある日、エレガントな女性キャロル(ケイト・ブランシェット)が、娘のクリスマスプレゼントを探しに売り場へやって来る。その美しく優雅な佇まいに、一瞬で目を奪われたテレーズ。キャロルが忘れた手袋を郵送すると、後日、彼女からランチに誘わた。テレーズは、彼女が夫ハージ(カイル・チャンドラー)との愛のない結婚生活に苦しんできたこと、そしてついに離婚を決意したことを知る。娘の親権をめぐって夫と争う離婚訴訟中のキャロルと、恋人からの求婚に思い悩むテレーズ。そんな中、彼女たちは思いつくまま西へ向かう旅に出る。
原作者は「見知らぬ乗客」や「太陽がいっぱい」の原作者でもあり、同性愛者だそうですね。本作の監督もゲイ。
同性愛が法的に犯罪とされていた時代、この手の方々は、さぞかし生きにくかったのでしょうね。
同性愛者でなくても、女性が精神的、経済的に自立して生きるのは大変だった時代。
米アカデミー賞にノミネートされた女優二人の演技は見ごたえあるけど、映画として面白いかは別ですね。
自分らしく生きるのは、勇気と覚悟が必要なのねというのはわかります。
同性愛者の人が差別されず、自分らしく生きられる社会であるといいなと思います。
キャロルのゴージャスなファッションは、目の保養。
ケイト・ブランシェットの存在感はさすがです。
テレーズの服装の変化にも注目。
デパートの店員と客として出会ったふたり。
キャロルは夫との離婚話を進めているところだけれど、問題は娘の親権。
復縁を望む夫。
キャロルの不道徳を理由に、親権を奪おうとする。
実はキャロルは、幼なじみで娘の名付け親であるアビーと、かつて親密な関係だった。
娘の親権を得るには、自分を偽って生きなければならない。
しかし、娘はかけがえのない存在。
どうすべきか、悩みに悩むキャロル。
一方テレーズは、自分のキャロルに対する感情がどういうものか、最初は理解できないし戸惑っている感じでした。
そしてキャロルが、テレーズが出した結論は...
「ザ・ブリザード」に出演していた、ジョン・マガロが本作にも出演していました。
この人、3月4日公開の「マネー・ショート 華麗なる大逆転」にも出演しているのね。
今後注目かも。
(鑑賞日2月18日)
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監督:
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