« ザ・ブリザード (試写会) | トップページ | スティーブ・ジョブズ »

2016年2月23日 (火)

キャロル

恋に落ちた相手はキャロル

Carol

公式サイト http://carol-movie.com

原作: キャロル (パトリシア・ハイスミス著/河出文庫)
監督: トッド・ヘインズ  「ベルベット・ゴールドマイン」 「エデンより彼方に」

1952年、クリスマス目前のニューヨーク。マンハッタンの高級百貨店のおもちゃ売り場でアルバイトをしているテレーズ(ルーニー・マーラ)。フォトグラファーになる夢を持ち、恋人のリチャードからは求婚されているが、どこか満たされない日々を送っていた。そんなある日、エレガントな女性キャロル(ケイト・ブランシェット)が、娘のクリスマスプレゼントを探しに売り場へやって来る。その美しく優雅な佇まいに、一瞬で目を奪われたテレーズ。キャロルが忘れた手袋を郵送すると、後日、彼女からランチに誘わた。テレーズは、彼女が夫ハージ(カイル・チャンドラー)との愛のない結婚生活に苦しんできたこと、そしてついに離婚を決意したことを知る。娘の親権をめぐって夫と争う離婚訴訟中のキャロルと、恋人からの求婚に思い悩むテレーズ。そんな中、彼女たちは思いつくまま西へ向かう旅に出る。

原作者は「見知らぬ乗客」や「太陽がいっぱい」の原作者でもあり、同性愛者だそうですね。本作の監督もゲイ。
同性愛が法的に犯罪とされていた時代、この手の方々は、さぞかし生きにくかったのでしょうね。
同性愛者でなくても、女性が精神的、経済的に自立して生きるのは大変だった時代。

米アカデミー賞にノミネートされた女優二人の演技は見ごたえあるけど、映画として面白いかは別ですね。
自分らしく生きるのは、勇気と覚悟が必要なのねというのはわかります。
同性愛者の人が差別されず、自分らしく生きられる社会であるといいなと思います。

キャロルのゴージャスなファッションは、目の保養。
ケイト・ブランシェットの存在感はさすがです。
テレーズの服装の変化にも注目。

デパートの店員と客として出会ったふたり。

Carol_2

キャロルは夫との離婚話を進めているところだけれど、問題は娘の親権。

Carol_3

復縁を望む夫。
キャロルの不道徳を理由に、親権を奪おうとする。
実はキャロルは、幼なじみで娘の名付け親であるアビーと、かつて親密な関係だった。

Carol_5

娘の親権を得るには、自分を偽って生きなければならない。
しかし、娘はかけがえのない存在。
どうすべきか、悩みに悩むキャロル。

一方テレーズは、自分のキャロルに対する感情がどういうものか、最初は理解できないし戸惑っている感じでした。

そしてキャロルが、テレーズが出した結論は...

「ザ・ブリザード」に出演していた、ジョン・マガロが本作にも出演していました。

John_magaro

この人、3月4日公開の「マネー・ショート 華麗なる大逆転」にも出演しているのね。
今後注目かも。

(鑑賞日2月18日)

« ザ・ブリザード (試写会) | トップページ | スティーブ・ジョブズ »

【映画】か行」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: キャロル:

» 『キャロル』 2016年1月20日 ユーロライブ [気ままな映画生活(適当なコメントですが、よければどうぞ!)]
『キャロル』 を試写会で鑑賞しました。 どうもケイト様は好きになれない。 あの顔つきが、キツイ感じで受け付けないんだよね... 【ストーリー】  1952年のニューヨーク。デパートでアルバイトをするテレーズ(ルーニー・マーラ)は、娘へのプレゼントを探すキャロル(ケイト・ブランシェット)に応対する。優雅で気品に満ちた美しさを誇るも、謎めいたムードもある彼女に魅了されたテレーズ。彼女にクリスマスカードを送ったのを契機に、二人は会っては話をする仲になる。娘の親権をめぐって離婚訴訟中の夫と争うキャロルと... [続きを読む]

» キャロル [★yukarinの映画鑑賞ぷらす日記★]
【CAROL】 2016/02/11公開 イギリス/アメリカ/フランス PG12 118分監督:トッド・ヘインズ出演:ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ、サラ・ポールソン、ジェイク・レイシー、カイル・チャンドラー このうえもなく美しく、このうえもなく不幸なひと、キャロル。...... [続きを読む]

» これは不倫か?純愛か?『キャロル』 [水曜日のシネマ日記]
離婚調停中の人妻と若い女性の恋愛を描いた作品です。 [続きを読む]

» キャロル [心のままに映画の風景]
  1952年のニューヨーク。 デパートでアルバイトをするテレーズ(ルーニー・マーラ)は、娘のプレゼントを探すゴージャスな女性キャロル(ケイト・ブランシェット)を接客。 優雅で気品に満ちたキャロルに魅了されたテレーズは、彼女の忘れ物を送ったことからランチに誘われるが…。 「見知らぬ乗客」「太陽がいっぱい」などで知られる女流ミステリー作家パトリシア・ハイスミスが52年に別名義で発表...... [続きを読む]

» キャロル [映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ〜]
評価:★★★☆【3.5点】(P) 同性愛をテーマにしたメロドラマに付いて行けるか^^; [続きを読む]

» 『キャロル』 [beatitude]
1952年、ニューヨーク。ジャーナリストになるためにマンハッタンに出て来たテレーズ(ルーニー・マーラ)は、デパートの玩具売り場でクリスマスシーズンの臨時アルバイトをしている。テレーズには、なかなか結婚には踏み切れないでいるリチャードという恋人がいた。そんな...... [続きを読む]

» キャロル [映画と本の『たんぽぽ館』]
惹かれ合う理由 * * * * * * * * * * 本作は1952年に、パトリシア・ハイスミスによって発表された小説。 けれど、当時は同性愛は法に触れることもあり、 別名で出版されたといいます。 今や同性婚も認められつつある時代。 だからわりと何気なく見...... [続きを読む]

» 『キャロル』 [こねたみっくす]
「憧れ」や「代用」は恋へと昇華するのだろうか。 これは恋の物語でも愛の物語でもなく、本当の意味での恋が始まるまでの物語。キャロル・エアードとテレーズ・ベリベットの対等 ... [続きを読む]

» ショートレビュー「キャロル・・・・・評価額1700円」 [ノラネコの呑んで観るシネマ]
その愛は、人生を永遠に変える。 舞台は1950年代のニューヨーク。 エレガントな大人の女性キャロルと、まだ初々しい蕾のテレーズ。 対象的な二人は共に人生の岐路に立っており、運命的に出会うと急速に惹かれ合う。 「太陽がいっぱい」で知られるパトリシア・ハイスミスが、1952年に発表した事実上の長編デビュー作「The price of solt」を「ベルベット・ゴールドマイン」のトッド...... [続きを読む]

» キャロル [映画好きパパの鑑賞日記]
 1950年代のアメリカを舞台に、当時は市民権を得られていなかった女性の同性愛を描いた作品。美術、ファッション、撮影などは満点に近く、主演の2人も本当に美しかったのだけど、これ、男女の話だったら、普通のメロドラマだよな、と見ていて醒めた部分もありました…... [続きを読む]

» 【cinema】『キャロル』 [・*・ etoile ・*・]
2016.02.13 『キャロル』鑑賞@TOHOシネマズみゆき座 すごい見たくて試写会応募したけどハズレ。迎賓館赤坂離宮見学(記事はコチラ)まで時間潰す必要があったので、予定にはなったけど急遽見ることに。9:30AMの回だったけど、小さい劇場なこともあり満席。楽しみに見てき...... [続きを読む]

» キャロル [映画的・絵画的・音楽的]
 『キャロル』を吉祥寺プラザで見ました。 (1)本作の主演のケイト・ブランシェットがアカデミー賞主演女優賞にノミネートされているというので映画館に行ってみました。  本作(注1)の冒頭の時点は1952年。まず地下鉄の走る音に続いて駅で停車する音が聞こえた後、ジ...... [続きを読む]

» キャロル (2015) CAROL 311本目 [ロコの辛口映画レビュー カフェ]
美しくはあるけれど キャロル (CAROL) (日本公開は2016年2月) 出演: キャロル・エアード役 ケイト・ブランシェット テレーズ・ベリベット役 ルーニー・マーラ アビー・ゲルハルト役 サラ・ポールソン 監督: トッド・ヘインズ お勧め度★★★☆☆ 英語で"gay"というと、男性同士の同性愛者の事と思われがちだけれど、女性も同様にgayと言います...... [続きを読む]

» 私の天使~『キャロル』 [真紅のthinkingdays]
 CAROL  1952年、ニューヨーク。フォトグラファーに憧れながらも百貨店のおもちゃ 売り場で働くテレーズ(ルーニー・マーラ)は、娘へのクリスマスプレゼントを 買いに来た貴婦人キャロル(ケイト・ブランシェット)と出逢う。  我らがケイト・ブランシェットと、ルーニー・マーラが恋に落ちる。原作はパ トリシア・ハイスミス、監督は 『アイム・ノット・ゼア』 ...... [続きを読む]

» 運命の恋、それは [笑う社会人の生活]
15日のことですが、映画「キャロル」を鑑賞しました。 試写会にて 52年、マンハッタン 冬。テレーズはデパートで玩具販売員のアルバイトをしていたある日 娘へのプレゼントを探しに来た ミステリアスな女性キャロルにひと目で心を奪われる。それ以来、2人は会うようにな...... [続きを読む]

» 『キャロル』 静かに進む濃密な愛の行方 [Nice One!! @goo]
原題: Carol 監督: トッド・ヘインズ 出演: ケイト・ブランシェット 、ルーニー・マーラ 、サラ・ポールソン 、ジェイク・レイシー 、カイル・チャンドラー 試写会場: ユーロライブ 2015年 アメリカ 映画『キャロル』公式サイトはこちら。 52年、冬。ジャ...... [続きを読む]

» 映画『キャロル』★ケイトの存在感!アノ表情に引きずられる…… [**☆(yutake☆イヴのモノローグ)☆**]
作品について  http://cinema.pia.co.jp/title/167863/ ↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。 ・キャロル :ケイト・ブランシェット ・テレーズ :ルーニー・マーラ 女性同士の“特別な関係“――ということですが 車の窓越しから見せた、ケイトの表情が なんとも、切ない哀愁を帯びてい..... [続きを読む]

» キャロル ★★★★ [パピとママ映画のblog]
『見知らぬ乗客』『太陽がいっぱい』などで知られる女流ミステリー作家パトリシア・ハイスミスが52年に別名義で発表した小説を「エデンより彼方に」のトッド・ヘインズ監督が映画化。エレガントな大人の女性に心奪われた若いヒロインの切なくも美しい禁断の恋の行方を、50...... [続きを読む]

» キャロル CAROL [まてぃの徒然映画+雑記]
1950年代のアメリカ、女性同士の同性愛をテーマにした作品。 デパートで販売員の仕事をしているテレーズ(ルーニー・マーラ)、クリスマスのおもちゃ売り場で出会った、娘へのクリスマスプレゼントを買うキャロル(ケイト・ブランシェット)に心を奪われる。キャロルは...... [続きを読む]

» キャロル(2015)**CAROL [銅版画制作の日々]
 このうえもなく美しく、このうえもなく不幸なひと、キャロル。 あなたが私を変えた。 2月11日(木)祭日でシアター、満員でしたが、この作品を鑑賞してきました。主演のキャロルにはケイト・ブランシェット。そのキャロルに恋するテレーズ・ベリベット役にはルーニ...... [続きを読む]

» キャロル(Carol) [田舎に住んでる映画ヲタク]
 「ブルージャスミン」のケイト・ブランシェットと「ドラゴン・タトゥーの女」のルーニー・マーラが共演し、1950年代ニューヨークを舞台に女同士の美しい恋を描いた恋愛ドラマ。「太陽がいっぱい」などで知られるアメリカの女性作家パトリシア・ハイスミスが52年に発表したベストセラー小説「ザ・プライス・オブ・ソルト」を、「エデンより彼方に」のトッド・ヘインズ監督が映画化した。52年、冬。ジャーナリストを夢見てマンハッタンにやって来たテレーズは、クリスマスシーズンのデパートで玩具販売員のアルバイトをしていた。... [続きを読む]

» キャロル / シークレット・アイズ / 教授のおかしな妄想殺人 [セレンディピティ ダイアリー]
最近劇場で見た映画、3作品の感想を簡単に書き残しておきます。 キャロル (Car [続きを読む]

» 「キャロル」(2015年、アメリカ) [楽天売れ筋お買い物ランキング]
「キャロル」(原題:Carol)は2015年公開のアメリカのドラマ映画です。パトリシア・ハイスミスが1952年に発表した小説「ThePriceofSalt」(後に「Carol」(邦題「キャロル」)に題名変更)を... [続きを読む]

» キャロル [マープルのつぶやき]
JUGEMテーマ:洋画 nbsp; nbsp; 「キャロル」 原題:Carol 監督:トッド・ヘインズ 2015年 アメリカ=フランス=イギリス映画  118分 PG12 キャスト:ケイト・ブランシェット      ルーニー・マーラ      サラ・ポールソン      ジェイク・レイシー      カイル・チャンドラー nbsp; 1952年ニューヨーク。デパートのおも... [続きを読む]

» 「キャロル」 [或る日の出来事]
ビューティフル! [続きを読む]

« ザ・ブリザード (試写会) | トップページ | スティーブ・ジョブズ »

2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ