ボーダーライン
終わりのない闇
公式サイト http://border-line.jp
監督: ドゥニ・ヴィルヌーヴ 「灼熱の魂」 「プリズナーズ」 「複製された男」
FBIの誘拐即応班を指揮する女性捜査官、ケイト・メイサー(エミリー・ブラント)は、ある日、豊富な現場経験を買われてメキシコの麻薬組織“ソノラ・カルテル”の壊滅と最高幹部マヌエル・ディアスの拘束という極秘任務を帯びた特殊部隊にスカウトされる。その部隊のリーダー、マット・グレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)や作戦のコンサルタントだという謎めいた男、アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)ともに、ケイトは国境を越えてメキシコのフアレスに向かった。そこで待っていたのは、正義や法の手続きなどが一切通用しない、暴力のみが支配する麻薬戦争のあまりにも深い闇だった。
麻薬を買う人がいなくならない限り、麻薬カルテルは無くならないでしょう。
潰しても、また別の誰かが出てくるのでは?
メキシコにはとても治安の悪い地域があるのはほかの映画でも見ていますが、こういうのを知ると、日本に生まれて良かったと思うばかりです。
ケイトたちが踏み込んだ冒頭の現場の死体には驚きました。
あんな風に死体を始末しているなんて、現実にあったのでしょうか。
フアレスでケイトたちが車の中から見る死体の数々も、ひどい殺され方。
ケイトを自分の部隊にスカウトしたグレイヴァー
愛想がいいようで曲者ぶりがうまいです。
作戦のコンサルタントだというアレハンドロ
デル・トロのうさん臭さと存在感はさすがですねえ。
2人はケイトに作戦の詳細を話してくれない。
彼らの本当の目的を知って怒るケイト。
法規に従って裁こうとするケイト。
しかしそれだけでは解決できない事もある。
ケイトのラストの無力感が、なんとも言えませんでした。
(鑑賞日4月12日)
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今作は、まさにその一本!
映画のテーマは、メキシコの麻薬組織との闘い。
そのテーマでいうとアカデミー賞を3つ獲得した「トラフィック」を思い出す。
が何と! その主演だったベネチオ・デル・トロがこちらでも。
で、その彼の存在感があまりに凄く、圧倒された!
今回は主演ではなく、助演のはずなのに(笑)
もちろん主演(ということになっている...... [続きを読む]
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こちらにもTBありがとうございます。
この映画はアメリカが国内でかかえる戦争を描いていましたね。
遠くの中東で実戦をしているものの、実は国内では大きな悪を追い詰めるために、小さな悪を使うという手法で「正義」などなくなっているのですね。
エミリー・ブラントの体当たり演技が素晴らしかったのと、デル・トロさんの胡散臭さは抜群でした。
投稿: ミス・マープル | 2016年4月18日 (月) 18:22
★ミス・マープルさん
むなしいし、あんなのが日常の場所として育つ子供たちの将来を憂いました。
投稿: 風子 | 2016年4月18日 (月) 22:22
TBありがとうございます。
アレハンドロを主役にすれば良かったのに、と思いました。
グレイヴァーのしたたかさや、アレハンドロの存在感がすごすぎて、ケイトが弱く見えてしまいました。
投稿: すぷーきー | 2016年4月18日 (月) 23:26
★すぷーきーさん
確かにケイトより、グレイヴァーやアレハンドロの方が目を引きましたね。
原題の意味は「暗殺者」ですもんね。
投稿: 風子 | 2016年4月19日 (火) 10:23