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2016年6月13日 (月)

帰ってきたヒトラー (試写会)

歴史は繰り返す?

Look_whos_back

公式サイト http://gaga.ne.jp/hitlerisback
6月17日公開

原作: 帰ってきたヒトラー (ティムール・ヴェルメシュ/河出文庫)

1945年に死んだはずのアドルフ・ヒトラー(オリヴァー・マスッチ)が、なぜか2014年のベルリンにタイムスリップして甦る。非常識なものまね芸人かコスプレ男だと人々に勘違いされる中、クビになった局への復帰をもくろむテレビマン、ファビアン・ザヴァツキ(ファビアン・ブッシュ)にスカウトされてテレビに出演する。自信に満ちた演説は、かつてのヒトラーを模した完成度の高い芸と認識され、過激な毒演は、ユーモラスで真理をついていると話題になり、大衆の心を掴み始める。

もし現代にヒトラーがいたらというブラックユーモアな内容ですが、真剣に考えると怖い内容でもありました。
見た後、色々議論するのもいいと思います。

ヒトラーが街に飛び込み、実在の政治家や有名人、ネオナチとも顔を合わせる。
現代のメディアを巧みに利用し、人心をつかんでいきます。

現代のドイツが抱える問題は何か。
情報を集めてそれらを掌握し、民衆に訴えるヒトラー。

ヒトラーの発言は真実をついているし、もっともだと納得していく人達。
誰もがヒトラーになりえる。

第一次大戦の敗戦後、課せられた多額の賠償金がドイツに重くのしかかっていた。
第二次大戦前も、ヒトラーが国を良くしようと考えていた事は確か。
だから国民も彼を支持した。
しかしヒトラーのやり方が、次第に間違った方向に進んでいった。

死んだはずのヒトラーが目を覚ましたのは、2014年。
最初は訳が分からず、困惑する様子がコミカルに描かれています。

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売店に転がり込み、新聞で情報を得るヒトラー。

そんなところへ、偶然彼の映像を撮ったテレビマンのザヴァツキが、彼をネタに番組を制作して、自分を首にしたテレビ局へ売り込もうとします。

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テレビ番組の出演で話題となり、次第に人気者になっていくヒトラー。

Er_ist_wieder_da_4

フェイスブックで親衛隊を募集したりもする。

なんと彼の映画も、ザヴァツキを監督として製作されますが、驚きの結末は小説とは違うとか。
このまま進むのか、誰か止められるのか?

(鑑賞日6月9日)

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コメント

TBありがとうございます。
コメディと思って鑑賞したら、結構怖い内容でした。
ネットでの試写会で見ましたが、これって現実味あり過ぎですよね。
途中から笑えなくなっちゃった。
唯一気づいたザヴァツキが精神病院送りになるのも怖かったわあ。

★ミス・マープルさん
怖いですよね。
こんな風に扇動されてしまうかも。
こんな自他氏なら、
まともな人が精神病院に入れられてしまうのも、
ありえそうですよね。

これは面白そうだったんですが、息子に先を越されて鑑賞されてしまいました(^^)
感想は今のご時世に合っているの一言。
見ていて納得の作品、そして怖い作品でした。
でも、ちょっと危ない感覚の中に、強烈なドイツ愛を発散させるヒトラー、これには引き込まれますね。
中盤のドキュメンタリー手法も、絶妙でした。
こちらからもTBお願いします。

★atts1964さん
どこの国でも何かしら問題を抱えているので、
こんな風なことは、どこでもおこりえそうで怖いです。

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