ダーク・プレイス
それぞれの嘘
公式サイト http://dark-movie.jp
原作: 冥闇 (ギリアン・フリン著/小学館)
監督: ジル・パケ=ブランネール 「サラの鍵」
1985年のカンザスの町。8歳のリビー・デイ(スターリング・ジェリンズ)が、犯行を目撃したと証言したことで、15歳の兄ベン(タイ・シェリダン)が逮捕される。彼の容疑は、母親と2人の姉妹の殺害。それから28年後、殺人事件の遺族として世間から同情を受け、支援金や自伝出版で食いつないできたリビー(シャーリーズ・セロン)。定職もなく、孤独な生活を送る彼女に、 過去の有名な殺人事件を検証する「殺人クラブ」という団体から連絡が届く。生活費に困っていたリビーは、報酬目当てで嫌々ながら28年前の事件を振り返る。
原作は「ゴーン・ガール」と同じ著者なんですね。
推理物としては、すぐにヒントが出てくるので驚きはない。
主人公が事件の真相をきっちり受け止め、前へ進むことができたって感じ。
「ゴーン・ガール」でも、失踪は奥さんの策略とすくに推測できたけど、推理より夫婦の人間性に迫るドラマだった。
本作も、事件にまつわる人々の、それぞれの事情が明らかになっていく。
のんだくれの夫と離婚し、農場を経営をしながら4人の子供を育てていた、リビーの母。
母と2人の姉が殺害され、リビーだけが生き残った。
殺人クラブのメンバーたちは、ベンは無実だと考えていた。
メンバーのライル(ニコラス・ホルト)に言われ、服役中の兄(コリー・ストール)に渋々会いに行くリビー。
兄は、自分は母や姉妹を殺していないと言う。
それなら、なぜ兄は控訴しなかったのか。
兄の腕にあった入れ墨や姉の日記から、事件当時の兄には恋人がいた事がわかる。
兄の恋人は17歳のディオンドラ(クロエ=グレース・モレッツ)。
彼女は裕福な家の不良娘で、妊娠中だった。
ライルとともに手がかりをたどり、次第に当時の関係者たちの様子がわかってくるリビー。
次第に真相に近づいていく。
シャーリーズは、穴だらけのボロボロのTシャツ姿。
事件がずっと精神的に影響していて、まともな生活をしていないことがわかる汚い部屋の様子。
ニコラス・ホルトが添え物みたいで、大して意味のないような役なのが残念。
(鑑賞日6月24日)
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TBありがとうございます。
>ニコラス・ホルトが添え物みたいで、大して意味のないような役なのが残念。
確かに。今回のニコラスは、クセのない普通の役でしたね。
投稿: すぷーきー | 2016年6月28日 (火) 20:04
★すぷーきーさん
普通の役なのはいいのですが、
あまり存在意義が感じられなかったです。
投稿: 風子 | 2016年6月28日 (火) 20:39
残された二人っきりの兄妹の家族、母の思いがわかったことで、家族の絆を取り戻してほしいという切ないラストでしたね。
ミステリーなんですが、各々の登場人物の辛さを描いた心理描写が良かった。
こちらからもTBお願いします。
投稿: atts1964 | 2016年7月 6日 (水) 08:37
★atts1964さん
謎解きというより、人間ドラマでした。
投稿: 風子 | 2016年7月 6日 (水) 10:33