ブルックリン
新天地と故郷
公式サイト http://www.foxmovies-jp.com/brooklyn-movie
原作: ブルックリン (コルム・トビーン著/白水社)
監督: ジョン・クローリー 「ダブリン上等!」 「BOY A」
アイルランドの小さな町エニスコーシーで姉と母と3人で暮らす少女エイリシュ・レイシー(シアーシャ・ローナン)は、食料品店で働いている。意地悪な女店主にこき使われながらも、どうすることもできな閉塞感に苛まれていた彼女に、会計士の姉ローズ(フィオナ・グラスコット)が、アメリカで働くチャンスを与えてくれる。エイリシュは船で単身アメリカへと渡り、同郷の女性たちと寮生活を送りながら、ブルックリンの高級デパートで売り子として働く。しかし新生活に戸惑い、故郷からの手紙を読み返してはホームシックになる。そんな中、ダンスパーティで知り合ったイタリア系の好青年トニー(エモリー・コーエン)と付き合うようになり、笑顔と自信を取り戻して洗練されたニューヨーカーになっていく。トニーの未来に自分の未来を重ねるようになった頃、故郷から悲報が届く。
ネタバレ感想です。
田舎出の野暮ったいエイリッシュが、垢抜けていく様子がよくできていました。
能力があっても進学できず、職もない故郷の町。
いい結婚相手も見つけられない。
いい仕事や結婚相手がいれば、故郷を離れる必要はなかったのにと思う気持ちはわかります。
しかし結婚しているのに、故郷で男性と付き合うってどうなのよ。
揺れる気持ちはわかるけど、男性からしたらひどい女じゃないの?
特にジム(ドーナル・グリーソン)は、前の婚約者には婚約を解消されたし(相手の女性が彼に本気ではなかったらしい)、エイリッシュは既婚者なのを隠して自分と交際してた。
女性不信にならないかと心配よ。
アメリカへ行ったからこそ簿記の勉強ができたのだし、職も会計士の姉が死んだから、その後釜にという事でしょ。
アメリカでの事を無しにして、ジムと結婚できるなんて思っていたのかしら。
アイルランド移民の悲哀はわかるけど、ジムと付き合うエイリッシュには共感できませんでした。
途中から、この主人公に対して不快になってしまいました。
まあ、トニーのところへ戻ってくれてよかったです。
エモリー・コーエンは、「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」で、ブラッドリー・クーパーの息子役だったのよね。やっぱりかわいい顔してる。
寮を取り仕切るキーオ夫人は、ジュリー・ウォルターズだったのね。
(鑑賞日7月14日)
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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/169529/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。
1 950 年代のアイルランド。
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確かに、二股でしたね。それも男性だけでなく、ブルックリンと故郷に対してもそうでした。
そもそも、彼女は故郷を本当に嫌っていたわけではないですよね。ちょっとした思い込みと、あのケリー夫人がどうしても嫌だったんでしょう。
私も彼女の選択は正しいと思いましたが、結婚したと言わなければ、故郷の仲間、知り合いはああなるのもわかります。
ただ、あの時代はそういう時代でもあったと思いました。
こちらからもTBお願いします。
投稿: atts1964 | 2016年7月27日 (水) 08:43
★atts1964さん
独身なら二股もわかりますが、
途中から主人公に共感できませんでした。
投稿: 風子 | 2016年7月27日 (水) 13:57
TBありがとうございます。
わたしは出身が地方なので、エイリシュの気持ちが手に取るようにわかりました。
ニューヨークとアイルランドは、彼女にとって全く違う世界だったし、知識を得て、
あか抜けて戻ってみたら、故郷のみんなの見る目が変わっていて、居心地が
良かったのだと思います。ケリー夫人の一言で「なぜここを出たかったのか」を
再確認したのでしょうね。
投稿: ミス・マープル | 2016年8月 5日 (金) 16:59
★ミス・マープルさん
エイリッシュの気持ちはわかるのですが、
既婚者なのにというところが引っ掛かりまして。
ジムのに同情する気持ちの方が上になりました。
投稿: 風子 | 2016年8月 5日 (金) 19:32