コロニア
全力疾走のエマちゃん
公式サイト http://colonia.jp
1973年9月11日、ドイツのルフトハンザ航空のキャビンアテンダント、レナ(エマ・ワトソン)は、仕事でチリを訪れる。彼女は、現地でジャーナリストの恋人ダニエル(ダニエル・ブリュール)と再会を果たしたものの、突然チリ軍部によるクーデターが起こり、反体制勢力としてダニエルが連行されてしまう。ダニエルの行方を捜すレナは、やがて彼が“コロニア・ディグニダ”という謎の施設に監禁されていることを突き止める。そこはナチスの残党パウル・シェーファー(ミカエル・ニクヴィスト)が作り上げたカルト教団が、集団生活をする脱出不可能な要塞だった。パウル・シェーファーが軍部と結びついているため、誰からの協力も得られないと悟ったレナは、彼を救い出そうと、無謀な潜入を決意する。
カップルのレナとダニエルは架空の人物ですが、軍事クーデターや、パウル・シェーファーが教皇と呼ばれて君臨する施設“コロニア・ディグニダ”など、社会背景は事実を基にしています。
あんな施設が実在したなんて、怖いですねえ。
ピノチェト政権と密接な関係を持ち、秘密警察の拷問施設、武器密輸の中継基地、巨大な武器庫という裏の顔があった施設。
施設しか知らずに育った子供たちは、従う事しかできなかったのでしょうね。
だいたいドイツで少年への性的暴行容疑で起訴されて逃げた男が、チリでまた同様な施設を始めたなんてね。
こういうインチキ宗教にはまってしまうのは、心が弱っている時だと思うのよ。
救いや支えを求めてすがるものの、ペテン師と気づいた時には逃げられない。
女性には重労働を課していたけれど、男性たちはどんな労働をしていたのかしら。
主人公レナに関しては、脱出計画も何もないままの潜入で、無謀としか言いようがない。
その点、ストーリーがちょっと杜撰。
拷問で頭がイカれたふりをしたダニエルが、密かに施設内を探って脱出経路を見つけていた。
冒頭は、レナとダニエルのラブラブぶりが描かれています。
フライトでチリに来たレナ。
男の裸にエプロンてありなの?(笑)
ラブラブぶりが長いけど、レナのダニエルへの愛情の強さを示すためでしょうか。
そうでないと、生きて戻れる保証のない施設に単身潜入するなんて、考えられませんから。
質素な服で施設の門をたたく。
施設は電量が流れる高い柵で囲まれている。
服は質素だけど、下着が質素でなかったレナ。
詰めが甘いですねえ。
ミカエル・ニクヴィストの威圧感はさすがです。
施設の生活に耐えながら、ダニエルの手がかりを探すレナ。
突っ込みどころも多いし、無理な展開もありますが、ハラハラドキドキするシーンが多くて、エンターテイメントにはなっていました。
レナがいなくても、ダニエルは施設から脱出できたと思いますが、国外へ出るにはレナのキャリアが役立った。
(鑑賞日9月21日)
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コメント
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TBありがとうございます。
詰めが甘いといえば、靴もでしたね。あんなヒールじゃダメですよねぇ。
強い女を表現したいのかもしれませんが、レナのあんな態度だとあそこで生きていくには不自然だと思いました。
従順なフリをしないと。
投稿: すぷーきー | 2016年9月29日 (木) 21:06
★すぷーきーさん
レナの態度は、どうみても怪しませますよね。
投稿: 風子 | 2016年9月30日 (金) 11:34