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2016年11月 7日 (月)

PK

苦しい時の神頼み
嘘も方便

Pk

公式サイト http://pk-movie.jp

監督: ラージクマール・ヒラニ  「きっと、うまくいく」

留学先のベルギーで悲しい失恋を経験し、傷心のまま母国インドに帰り、テレビレポーターとして働くジャグー(アヌシュカ・シャルマ)は、ある日黄色いヘルメットをかぶって大きなラジカセを持ち、さまざまな宗教の飾りを身に着けて、“神様が行方不明”というチラシを配布する男(アーミル・カーン)と出会う。さっそく取材してみると、PK(酔っぱらい)と名乗るその男は、“自分は宇宙人で、宇宙船と交信するためのリモコンを失い、帰れなくなった”と語る。そして、そのリモコンを見つけてもらうために神様を探しているというのだった。途方もない話を信じられなかったジャグーだったが、驚くほど世間の常識が一切通用しないPKの純粋な問いかけは、やがて大きな論争を巻き起こし始める。

インド映画は上映時間が長いので、なかなか都合がつかないの。
「きっと、うまくいく」はレンタル鑑賞でしたが、本作は見に行くことができました。

すっごく笑えるし、涙あり感動ありだし、宗教を扱っている内容ながら誰もが共感できるし、見に行ってよかったです。
とてもおすすめの作品です。
ちなみに「きっと、うまくいく」も、とても面白くておすすめ映画です。

宇宙船でインドの田舎に降り立った宇宙人。
首に下げていた宇宙船のリモコンを、盗人に奪われてしまった。

同じ頃、ベルギーに留学中のジヤグーは、サルファラーズ(スシャント・シン・ラージプート)という青年と恋に落ちるが、彼がパキスタン人でイスラム教徒だったので、家族は交際に猛反対する。

この俳優さんが、すっごくイケメンでーす!

Pk_5

ジャグーは彼と結婚しようとしますが、叶わず、インドに帰ります。
家からは勘当状態のまま年月が過ぎ、テレビ局でしょーもないレポートをさせられている時、奇妙な男に遭遇します。

Pk_4

これはネタになりそうと、早速彼の取材を始めます。

Pk_3

知り合った男性から、盗人が物を売るならデリーだと教えられたので、デリーへやってきた。PKがデリーへ来る前の様子も、面白くて笑えます。

宇宙船のリモコンを探していると話す彼は、誰からも酔っ払い(ピーケイ)がたわごとを言っていると思われました。で、みんながそんな事は神様に頼むしかないというので、神様を探している。

先入観や偏見がないPKは、神様を探す過程で、神様も色々、宗教も色々、それらの規則も様々である事を知ります。

神様は本当にいるのか、なぜ人はお金を払うのかとか、素朴な疑問をぶつけてきます。
宗教間の対立による悲劇も目の当たりにします。
なかには、インチキ宗教家もいます。
しかし宗教を否定するのではなく、その必要性も認めています。

宗教でも人種でも文化でも、それぞれの違いを知り、その違いを認め合うことが必要ですよね。
否定するから、対立や戦争になる。

PKは宗教以外の事も学ぶのですが、その一つが「嘘」。
彼の星では嘘をつく人はいないそうですが、地球で「嘘」を覚えました。
でも彼のつく嘘は、相手への思いやりなのです。

またPKは、シャーロック・ホームズのような推理も披露。(笑)
ラブストーリーにも感動を用意していたとは。

(鑑賞日11月4日)

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コメント

これはけっこう深い作品でしたね。インド映画はこういう笑いとダンスの中に、人間の愚かさを差し込んできますね。
楽しさだけでない、面白さがありました。
TBお願いします。

★atts1964さん
宗教をシリアスに扱うと色々問題があるので、
こういうコミカルで、宇宙人から見た視点という形はうまいと思いました。
楽しいながらも考えさせられますね。

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