ラ・ラ・ランド
もう一つの物語で切なさ倍増
公式サイト http://gaga.ne.jp/lalaland
監督: デイミアン・チャゼル 「セッション」
夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。女優志望のミア(エマ・ストーン)は映画スタジオのカフェで働きながら、オーディションを受けては落ちる日々。ある日彼女は、ピアノの音色に心惹かれて場末の店に入った。弾いていたのは、以前フリーウェイで最悪な出会いをしたセブ(ライアン・ゴズリング)だった。彼はいつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていたが、厳しい現実に打ちのめされていた。その後も偶然の出会いを繰り返した二人は、恋に落ちて互いの夢を応援し合う。しかし、セブがお金を稼ぐために入ったバンドが成功したことから、二人の心はすれ違いはじめる。
米アカデミー賞
監督賞、主演女優、主題歌賞、作曲賞、撮影賞、美術賞
受賞しました!
「セッション」のおかげで、監督は以前から撮りたかったミュージカル映画の製作が可能に。最近のミュージカル映画は、人気舞台作品の映画化が多いですよね。
そんな中、オリジナル脚本で、楽曲もオリジナル。
本作の舞台であるロサンゼルスの街を知っていたら、より楽しめるのでしょうね。
「きみに読む物語」の舞台挨拶で、生ライアン・ゴズリングを見ました。
ステージより低い客席で見たので、背の高い人だなあというのが第一印象。
その時、自分はラブストーリー向きの顔ではないからと言っていた。
確かに正統派の二枚目ではないけれど、「きみに読む物語」、そして万人受けはしないであろう「ドライヴ」も、ラブストーリーと言えるでしょ。
コメディーの「ラブ・アゲイン」も面白かった。
注目された出演作は、ラブストーリーなのが面白い。
エマ・ストーンが、ブロードウェイミュージカルに出演経験があるのは知りませんでした。
歌がうまいのでねえ。
白黒で昔のスクリーンサイズから、カラーのシネマスコープに。
「オズ はじまりの戦い」もそうでしたね。
オープニングのシーンで、つかみはOK。
こんなシーンが撮影できるなんてすごいです。
ずっと長回しのシーンが続き、観客を引き込んでいく。
長回しのため、途中でプロと入れ替わることができないので、ゴズリングはピアノを猛練習して、なんと弾く姿だけでなく、ピアノの音も彼が弾いている音なんですってね。
夢を追うふたりのラブストーリー。
女性の衣装は特にカラフルでしたね。
風景もとてもきれいで、一番好きなのは夕暮れのハモサ・ビーチ。
楽しいし、笑えるし、そしてラストは切ない。
正直途中までは、それほどでもと思っていたのですが、昔の楽しいミュージカル映画だったら、こんなハッピーなストーリーだったかもっていうラストの映像でやられましたー!
ミアの心の中を表現しているようで、一気に切なくなりました。
で、正統派の二枚目でないゴズリングは、きれいに見える角度ってあるんだけど、それがラストにあるのよ。
画像で見るよりスクリーンで見た方がきれいよ。
斜め下を向いた顔もいいんだけどね、ラストのゴズリングがきれいだし、切なさがひしひしと伝わってく~~~る~~~。
帰りに映画館の売店で、サントラ買っちゃいましたー。
(鑑賞日2月24日)
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こちらからもTBお願いします。(最後になるんでしょうかね?)
投稿: atts1964 | 2017年2月28日 (火) 16:40
★atts1964さん
ほんと、ラストでやられました。
評判がいいのも納得でした。
投稿: 風子 | 2017年2月28日 (火) 21:57