ラビング 愛という名前のふたり (試写会)
なぜ違法
公式サイト http://gaga.ne.jp/loving
3月3日公開
実話の映画化
監督: ジェフ・ニコルズ 「テイク・シェルター」 「MUD マッド」
1958年、レンガ職人のリチャード・ラビング(ジョエル・エドガートン)は、恋人の黒人女性ミルドレッド(ルース・ネッガ)から妊娠を告げられ、結婚を申し込む。しかしバージニア州では異人種間の結婚は法律で禁止されていた。二人は法律で許されるワシントンD.C.で結婚し、地元で暮らし始めるが、夜中に突然現れた保安官に逮捕されてしまう。二人は、離婚か生まれ故郷を捨てるかの選択を迫られ、しかたなくワシントンD.C.で暮らすことにした。それから数年が過ぎ、世間では公民権運動が高まっていく。ミルドレッドは親戚に勧められて、ケネディ司法長官に手紙を書く。
本作の製作のきっかけは、エミー賞を受賞したドキュメンタリー映画だそうです。
本作は裁判の様子ではなく、ラビング夫妻がどのように生活していたか、ふたりに焦点を当てた映画です。
知ってほしい事実ですし、こんな事が繰り返されないようにしなくてはいけませんよね。
マイケル・シャノンが、タイム誌の記者役で少しだけですが出演していました。
公民権運動をしていたわけでなく、ごくごく平凡な市民で、ただ愛する人と一緒に暮らしたいだけだった二人。
リチャードは無口ですが、裁判で二人の暮らしが法的に許可されるまで、誰かが家族に危害をくわえるのではないかと、常に警戒を怠らなかった。
それでもまだ彼は白人だから、殴り殺されるとか、家を燃やされることはなかったのね。
前半はちょっと退屈なので、寝てしまう人もいるかも。
どうやらミルドレッドや彼女の姉は、自分が住んでいる州では、白人と黒人の結婚が禁止されているのを知らなかったみたいですね。
リチャードは2人の結婚を近親者にしか話していない。
警察に知られないようにしていたのに、夜中に身重の妻とともに逮捕されてしまう。
裁判の結果、ふたりは25年間、故郷に二人で戻ることは禁止された。
どちらか一人で戻るのはいいのよ。
なのでリチャードは毎日ワシントンD.C.から、車で故郷の職場に出勤。
自然豊かな故郷で暮らしたいミルドレッドは、DCで孤独感をつのらせる。
そんなある日、ケネディ司法長官宛てに手紙を書きました。
するとまさかの出来事が...
それでも勝訴するまでの道のりは平たんではないし、時間もかかったのですねえ。
ふたりは本当に仲の良い夫婦だったらしいです。
↓本物の夫妻
(鑑賞日2月21日)
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» 『ラビング 愛という名前のふたり』 2017年2月21日 一ツ橋ホール [気ままな映画生活 -適当なコメントですが、よければどうぞ!-]
『ラビング 愛という名前のふたり』 を試写会で鑑賞しました。
内容は実話だから想像がつく。
【ストーリー】
1958年、大工のリチャード・ラビング(ジョエル・エドガートン)は、恋人の黒人女性ミルドレッド(ルース・ネッガ)の妊娠をきっかけに結婚を申し込むが、当時バージニア州では異人種間の結婚は違法とされていた。二人は法律で許されるワシントンD.C.で結婚し、地元で新婚生活をスタートさせるが、突然夜中に保安官が現れ逮捕されてしまう。彼らは離婚するか生まれ故郷を捨てるかという耐え難い選択を迫られ……... [続きを読む]
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だが両方とも主演女優がアカデミー賞候補で、結果はデカ目のストーンがオスカーを獲得(笑)
こちらの主演女優 ルース・ネッガ (写真:左)の演技は劇渋い。
寡黙な夫は白人、彼女は黒人。
彼らが生きていたバージニア州の当時1958年、まだ異人種間の結婚が禁じられていた。
このため、妊娠を機に合法に結婚できるワシントンで式を挙げるが、戻ったところで逮捕!
そこから2人の苦闘が始まる...... [続きを読む]
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1950~60年代、異人種間の結婚が違法とされていたアメリカ・ヴァージニア州で、愛と自由をかけて戦ったラビング夫妻を描いたヒューマンドラマ、「ラビング 愛という名前のふたり」(Loving)を見ました。ジョエル・エドガートン&ルース・ネッガ主演。コリン・ファースが製作に参加しています。
1958年、レンガ職人のリチャード(ジョエル・エドガートン)は、恋人のミルドレッド(ルース・ネッガ)から妊娠を告げられ、結婚を申し込みます。当時、ヴァージニアを含むアメリカの一部の州では異人種間の結婚が認められ... [続きを読む]
TBありがとうございます。あれ?TB出来たんですね。
普通の夫婦の裁判が、国の法律を変えたのってすごいですよね。
投稿: すぷーきー | 2017年3月 7日 (火) 23:15
★すぷーきーさん
ふたりは国の法律まで改正しようと思って、
裁判を始めた割れではなかったんですね。
ごく普通の人がきっかけで変わったなんて、驚きですね。
投稿: 風子 | 2017年3月 8日 (水) 20:01
故郷までの道のりは長かったですね。距離というより時間が。武骨な大工をエドガートンがしっかり演じていました。
でも、せっかく勝ち取った後数年後に事故死したのが何とも切ないですね。事故だったんでしょうか?私は殺されたような気がしてなりませんでした。
TBありがとうございました。
投稿: atts1964 | 2017年3月 9日 (木) 16:50
★atts1964さん
実際、無口なご主人だったらしいですね。
事故死も勘ぐってしまいますね。
投稿: 風子 | 2017年3月 9日 (木) 17:55