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2018年1月25日 (木)

スリー・ビルボード (試写会)

冷静になれ!

Three_billboards_outside_ebbing_mis

公式サイト http://www.foxmovies-jp.com/threebillboards
2月1日公開

監督・脚本: マーティン・マクドナー  「セブン・サイコパス

ミズーリ州の田舎町エビング。7か月ほど前に娘を殺されたミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、犯人を逮捕できない警察に苛立ち、忘れ去られた3枚の広告看板に、警察を批判するメッセージを出す。彼女は、警察署長(ウディ・ハレルソン)を尊敬する彼の部下や町の人々に脅されても、決して屈しなかった。しかし警察を追い詰めて捜査を進展させるはずが、孤立無援となっていくミルドレッド。やがて事態は思わぬ方へ動き始める。

この監督の作品は、日本未公開の「ヒットマンズ・レクイエム」(米アカデミー賞脚本賞ノミネート)も、レンタルで見ています。
感想はこちら

本作もブラック・ジョークになるのかしらね。
いかにもアメリカ的で、日本人の道徳観では、このブラックジョークは笑って受け入れられないわ。
ミルドレッドの辛い心情は共感できるけど、だからってそんな事するのはどうよ?!って行動もある。
怒りにまかせてとんでもない事するので、ミルドレッドを全面的には支持できない。
終わり方も、ちょっと消化不良気味。

犯人探しではなく、町の人たちに広がる波紋がメインです。
ただ、ウディ・ハレルソンと、巡査を演じるサム・ロックウェルの演技力は感じられる作品。

田舎町だから、みんなそれぞれの家庭の事情などを良く知っている。

ミルドレッドが出した広告に怒るディクソン巡査。
人種差別主義者でマザコン。
教養に欠けるし、すぐに暴力をふるおうとする。

Three_billboards_outside_ebbing_mis

ショーもない奴だけど、ある事をきっかけに、精神的にちょっと成長していい奴になっていきます。

ウィロビー署長には、若い妻(アビー・コーニッシュ)と2人の幼い娘がいる。
しかし署長は癌で余命僅かで、町の人間はみなそれを知っている。

Three_billboards_outside_ebbing_m_2

死を目前にして署長にはある決意があり、それを実行。

署長は人柄が良くて、優しい人間なんですけどね。

ミルドレッドは、娘の死は自分にも責任があると思っています。
娘が出かける前に、あんな事を言わなければと、後悔の念もあるのです。

3枚の広告のせいで、息子は学校でいじめられるとミルドレッドに訴えます。
別れた夫は、19歳の女性と同棲中。
その2人も、ミルドレッドのところへ来て、広告をやめろと言います。

ラストのミルドレッドとディクソンは、やっと冷静でまともな思考ができるようになった雰囲気で良かった。

公開後、ネタバレ感想を足そうかしら。

(鑑賞日1月23日)

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【映画】さ行」カテゴリの記事

コメント

<公開後、ネタバレ感想を足そうかしら

ですよねー(笑)
いろんな解釈ができるのが面白いです!

★onscreenさん
ラストの解釈以外にも、
ネタバレで言いたいところもあるんですよぉ。

ウディ・ハレルソンの決意には驚きました。
でもあのことによって又ストーリーも変わっていくところも良かったです。
面白かったです。
役者の皆さん凄かったですね!

★daisuki-johnnyさん
予想外の展開ばかりで驚きました。

これは凄かったですね。殺人犯を見つけるお話かと思いましたが、3人の主人公のドラマでした。
マクドーマンドは本当にいい味で演じますね。
TBありがとうございました。

★atts1964さん
予想と全く違う展開で驚きました。
ちょっとひいてしまいました。

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見応えがあって良い。 [続きを読む]

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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/174042/ ↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。 ・娘を殺された母: フランシス・マクドーマンド☆ ←絶賛!! 娘を殺した犯人が、逮捕されないことに 業を煮やした母は、警察署長を、叱咤(挑発?)する立て看板を出す。 しかし、余命短い署長を、同情する市民のために 母と広告業者は、バ...... [続きを読む]

» スリー・ビルボード・・・・・評価額1750円 [ノラネコの呑んで観るシネマ]
怒りを、燃やし尽くせ。 期待に違わぬ面白さ!
 アメリカ中西部、ミズーリ州の片田舎で展開する、珠玉の人間ドラマだ。 
何者かに娘を殺された母親が、遅々として進まぬ捜査に苛立ち、街外れに立つ三枚のビルボードに警察署長を批判する広告を出す。 この行動が波紋を呼び、やがて小さな街に予期せぬ嵐が巻き起こるのである。 ネタ集めのため本物のサイコパスを募集した脚本家が、創作に現実を侵食され...... [続きを読む]

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