5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生
人間にとって幸福なことは
幸福な道を歩く事でなく、その道自体が幸福なのだ
公式サイト http://5p-kiseki.com
実話の映画化
原作: MEIN BLIND DATE MIT DEM LEBEN AL’s Blinder unter Sehenden. Eine wahre Geschichte (サリヤ・カハヴァッテ著)
監督: マルク・ローテムント 「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」
スリランカ人の父とドイツ人の母を持つサリー(コスティア・ウルマン)は、真面目で成績優秀、前途有望な学生として周囲からの期待も大きかった。しかし10代の時に突然、先天性の病気で視覚の95%を失ってしまう。誰もが無理だという中、一流ホテルで働くという夢をどうしても諦めることができなかったサリーは、弱視であることを隠して、ミュンヘンにある5つ星ホテルの研修生となる。同じ研修生のマックス(ヤコブ・マッチェンツ)の助けを借りながら、何とか目が見えないことを隠し、持ち前の明るさと努力で、ホテルの研修課題をクリアしていくのだが・・・。
映画館で予告編を見て、実話だというので見たいと思った作品です。
障害者の実話物だけど、ライトでコミカルなタッチなので、笑いの多い映画です。
視覚障害を隠しているので、ハラハラする場面も多かった。
ドイツの人種や移民、難民問題も盛り込まれています。
日本だったら、視覚障害を隠し続けてホテルで働くなんて、絶対に無理だと思うの。
ちゃんとした勤め先なら、健康診断を毎年受けないといけないはずだし、それ以外でも、絶対にばれると思う。
サリーがホテルで働きたい理由
「言語も文化も宗教も服装も、何もかも違う人たちが互いに尊重し合う場所、それがホテルだから。」
もちろんサリーひとりで研修課題をこなすのは無理で、チャラ男の研修生マックスが協力してくれます。
チャラいけど、すごくいい奴なんです。
全く性格の違うふたりですが、とてもいいコンビです。
ホテルの研修は、客室の清掃や、厨房、レストランの給仕など、ホテル内のすべての業務を行います。
料理長はサリーの視覚障害に気づきますが、協力してくれます。
サリーはとても優秀だし、誠実で熱意も十分だったから、周囲の人が協力してくれたのでしょうねえ。
サリーは見えない分、全てを記憶します。
手の触覚で、膨大なお酒のボトル覚えたりもします。
とにかくものすごーい努力家。
その様子は、感心するばかりでした。
でもそんな時、母から連絡が。
父がお金を持ってスリランカに帰ってしまい、他の女性と結婚したと。
家のローンがあるため、専業主婦だった母は勤め先を探さなくてはなりません。
母が収入を得るまでは、サリーは研修以外にアルバイトもして、疲労のためクタクタに。
ホテルに野菜を配送しているシングルマザーのラウラとも、視覚障害を隠したまま付き合い続けます。
でもやはり、隠し続けたままでは、周囲に多大な迷惑をかける事に...
精神的にも成長した主人公にホッとし、いい気分で映画館を出られる映画でした。
1人で頑張るより、足りないものを補いながら一緒に道を進むいい仲間がいた方がいいよねえ。
(鑑賞日1月19日)
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殆ど目が見えないのに・・・実話だなんて驚き・・・。3つ★半
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TBありがとうございます。
>チャラいけど、すごくいい奴なんです。
その通り、マックスとサリーの友情が良かったです。
サリー本人の努力もすごいですが、周囲の人々の助けもすごいと思いました。
投稿: すぷーきー | 2018年1月21日 (日) 15:50
★すぷーきーさん
本人だけでなく、周囲にいい人たちがいて良かったです。
投稿: 風子 | 2018年1月21日 (日) 16:09