オーケストラ・クラス
音楽と出会って
公式サイト http://www.orchestra-class.com
音楽家として行き詰まったバイオリニストのシモンは、パリ19区にある小学校へ音楽教育プログラムの講師としてやってきた。気難しく子供が苦手な彼が、楽器に触れたこともなく、いたずら盛りでやんちゃなで、まるでクラシックに興味を示さない子どもたちを相手に、たちまち途方に暮れる。しかし、クラスの中でひとり、バイオリンの才能を持った少年アーノルドと出会ったことをきっかけにシモンの人生が再び動き出す。アーノルドの影響もあって、感受性豊かな子供たちは音楽の魅力に気づき、演奏することに夢中になっていく。
フランスで、音楽に触れる機会の少ない子供たちに、無料で楽器を贈呈しプロの音楽家が音楽の技術と素晴しさを教える、実在の音楽教育プロジェクト「Démos(デモス)」。2,000人以上が体験したそうです。
このプロジェクトを題材にしたフィクション。
大感動というのではなく、意外とあっさりめだった。
教師ではないバイオリニストのシモンは、6年生の統制がとれていない子供たちに教えるのはとても無理と初日で感じた。
しかし、次第に子供たちの状況や家庭環境を考え、彼の教え方は変化していく。
そして合同練習で、自分たちの演奏のレベルを思い知らされた子供たちも、練習に励むようになる。
子どもたちの親たちも、練習に協力的になっていく。
見ていて、ドイツのドキュメンタリー映画、「ベルリン・フィルと子どもたち」を思い出しました。
ベルリンフィルの演奏で「春の祭典」を踊る練習をする、公立学校の子供たち。
貧しい彼らは、クラシックは金持ちが聴く退屈な音楽としか思っていなかった。
練習も全く統制がとれていない。
実際にオーケストラの演奏を聴いたこともない。
しかし、ベルリンフィルの生演奏を聴いた彼らの表情は、本作でシモンのバイオリン演奏を聴いた子供たちの表情以上。
生で素晴らしい本物の演奏を聴くのって、とっても素晴らしい体験になるわよね。
そして同じステージで踊る予定の私立学校の練習を見に行った3人の生徒が、「彼らは自分たちが1か月かかるところを3日でマスターする。」と驚いた。
音楽映画はおうち鑑賞でなく、大音量で鑑賞できる映画館が好きです。
(鑑賞日9月13日)
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風子さん、こんにちは。
先日はコメントをありがとうございました。
風子さんも音楽を題材にした作品、お好きですよね。
本作、おっしゃる通りに意外とあっさりとしていましたが
Demosのプログラムについて知ることができてよかったです。
ご紹介くださった「ベルリン・フィルと子どもたち」も見てみたいです♪
風子さんが再開されてから、いつも楽しみに拝見していました。
これからもどうぞよろしくお願いします。
投稿: セレンディピティ | 2018年10月 2日 (火) 10:56
★セレンディピティさん
音楽好きですし、
音楽関連の映画は大体ハズレがないので、
できるだけ見に行きたいと思ったいます。
映画で外国の教育や文化、
社会事情が知ることができるのもいいですね。
「ベルリン・フィルと子どもたち」も、機会があれば見てくださいね。^^
投稿: 風子 | 2018年10月 2日 (火) 14:13