ファースト・マン
人類初の月へ
そして家族に元に帰った男
公式サイト https://www.firstman.jp
原作: ファーストマン (ジェイムズ・R・ハンセン著/河出書房新社)
監督: デイミアン・チャゼル 「セッション」 「ラ・ラ・ランド」
1961年、幼い娘を病で亡くした、空軍のテストパイロットを務めるニール・アームストロング(ライアン・ゴズリング)は、NASAのジェミニ計画の宇宙飛行士に応募して採用される。彼は家族と一緒にヒューストンに移り住み、宇宙飛行士仲間と共に、いくつもの過酷な訓練をこなしていく。指揮官のディーク・スレイトン(カイル・チャンドラー)は、当時の宇宙計画において圧倒的優位にあったソ連も成し得ていない月への着陸を目指すと宣言する。
これは万人受けはしない映画だわ。
静かな映画なので、眠気に襲われたわ。
死と隣り合わせの訓練や任務で、その過酷さや恐怖は伝わってくるけれど、
エンターテイメント性が低い。
感情を表に出さないニールの、心の内を描く。
そしてニールの妻や宇宙飛行士たちの家族の心情も伝わってくる。
戦場で命を落とすのとは違うけど、死の危険があるのは同じ。
チャゼル監督は、音や色の使い方がうまいですねえ。
ベトナム戦争のさなかで、アメリカ国内では宇宙計画への反対運動もあったのですねえ。
莫大な費用を税金から使うんだもの、もっと他の事にと思う人たちがいるのも当然ですね。
現在、また宇宙開発の競争が始まっているけど、どうなるのでしょうねえ。
興味のある方は、アポロ11号に関連して、「月のひつじ」やドキュメンタリー映画の「ザ・ムーン」をどうぞ。
「ザ・ムーン」を見ると、月へ行った人にしかわからない、それまでの価値観を変えてしまうような何かがあるのだろうなと思いましたよ。月から見えるすっごい光景が印象的でした。
(鑑賞日2月16日)
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» ファースト・マン・・・・・評価額1750円 [ノラネコの呑んで観るシネマ]
彼は、月で何を見たのか。
20世紀の神話となった、アポロ11号の月面着陸。
おそらく世界中のほとんど誰もがその顛末を知っていて、展開の意外性など作りようがない話を、若き鬼才デミアン・チャゼルはどう料理したのか。
アポロ11号船長であり、月面に人類最初の足跡を残したニール・アームストロングを、「ラ・ラ・ランド」に続いてチャゼルとタッグを組むライアン・ゴズリングが演じ、妻のジャネットを...... [続きを読む]
» 映画『ファースト・マン』★船長の視点で体感with月でしたこと [yutake☆イヴの《映画★一期一会》]
作品について http://cinema.pia.co.jp/title/175921/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。
人類初の月面着陸した、ニール・アームストロング船長です。
(捏造説?の心配なく、事実としてキッチリ☆(^^)/)
月面に着くまでの苦労話―は、もちろんですが
二―ルの境遇や胸中が、主体となって
彼の視点での体験を感じながら、進...... [続きを読む]
TBありがとうございます。
>エンターテイメント性が低い。
まさにその通り!
真面目で地味なストーリーでしたね。
歴史的偉業ではあるんですが、アームストロングという個人から描いているせいですかね?
投稿: すぷーきー | 2019年2月22日 (金) 20:22
★すぷーきーさん
主題がアームストロングの心の内なせいか、
ほんと、地味でしたね。
観客も船内にいるような感覚にはなりますけどね。
投稿: 風子 | 2019年2月22日 (金) 21:45
私は、
「実録系」SF
と呼んでます(笑)
投稿: onscreen | 2019年3月 2日 (土) 14:00
★onscreenさん
実体験系でも、あったと思います。
投稿: 風子 | 2019年3月 2日 (土) 15:22
お〜、それもいいですね!(笑)
投稿: onscreen | 2019年3月 3日 (日) 10:55