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2019年8月13日 (火)

風をつかまえた少年

風車を知らない人たち

The-boy-who-harnessed-the-wind

公式サイト https://longride.jp/kaze

実話の映画化

原作: 風をつかまえた少年 (ウィリアム・カムクワンバ,ブライアン・ミーラー著/文春文庫)
監督: キウェテル・イジョフォー

2001年、アフリカの最貧国のひとつマラウイを大干ばつが襲い、作物が収穫できず、14歳のウィリアム(マクスウェル・シンバ)は、学費を払えないために退学を余儀なくされる。それでも何とか学校の図書館は利用できることになり、ウィリアムはそこで「エネルギーの利用」という本と出会う。そして風力発電のできる風車を作り、乾いた畑に水を引くことを思いつく。しかし村でウィリアムの考えを理解する者はいなかった。最愛の父(キウェテル・イジョフォー)でさえ、ウィリアムの言葉に耳を貸さない。それでも家族や村人を助けたいという彼のまっすぐな想いが、徐々に周りを動かし始める。

キウェテル・イジョフォーの初監督作品。

マラウイってどこ?
全く知らない国の事を、映画がきっかけで知る事も多いです。

年によって洪水だったり干ばつだったりして、農作物の出来が大幅に違うんですね。
農作物が収穫できないと、食料的にも経済的にも困窮。
学費が払えない生徒は、退学させられます。
学校の図書館を利用できるのも、学費を全額払った生徒だけ。

義務教育があり、給食があり、誰でも利用できる図書館がある日本に生まれて幸運だったと思うばかりです。
教育の大切さを痛感しました。

特に、食糧危機で食料の強奪があったり、飢餓による死人が増えていく様子は辛いですね。
空腹でも、農作業はしないといけないしね。
ほんと、見ていて辛かったです。

主人公の父が自転車を持っているのですが、それが貴重品で彼の周囲には持っている人がいなかったのにも驚きました。
風車を作るには、自転車を解体してその部品を使う必要があるのよ。

森林伐採や、環境問題なども織り込まれています。
また、主人公の家族それぞれの気持ちも、良く描かれています。
父、母、姉、それぞれの年代や立場での心情に共感できるんです。

それにしても独学で、ごみ置き場から集めた材料などで風車を作ろうなんて、すごいですねえ。
 14歳ですよ。
もちろん一人でなく、周囲の人々の協力があってこそですけど、彼の強い熱意がなければ実現できなかった事です。

(鑑賞日8月10日)

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