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2019年12月 6日 (金)

ライフ・イットセルフ 未来に続く物語

前へ進んで愛を見つけて

Life-itself

公式サイト https://life-itself.jp

監督・脚本: ダン・フォーゲルマン  「Dearダニー 君へのうた

ニューヨークで学生時代から付き合っていたウィル(オスカー・アイザック)とアビー(オリヴィア・ワイルド)は、第一子の誕生を間近に控え幸せに満ちあふれていたが、突然の悲劇に見舞われる。一方、旅先のニューヨークで偶然その悲劇に深く関わってしまった少年ロドリゴは、その出来事をきっかけに、スペインで両親と父の雇い主であるオリーブ園のオーナー(アントニオ・バンデラス)の人生を変えることになる。

予告編から想像した物語とは、違った内容だった。
メインは大人になったバスに乗っていた少年と、彼と事故つながりの女の子との恋がメインなのかと思っていました。

ニューヨークに住むある一家とスペインに住むある一家の話で、群像劇だった。
運命に傷つき、愛ゆえに傷つき、愛ゆえに救われる人達。
辛い悲劇もありますが、愛を感じられる作品でした。

冒頭でコメディーなのかと思いきや、シリアスで悲しく、予測できない展開に驚かされる場面もある。
独特の❝信頼できない語り手❞で、物語が進んで行く。

ボブ・ディランの歌がベースになっているのだけれど、彼の歌の知識がほとんどないのが残念でした。

ここからネタバレで感想を。

冒頭は、サミュエル・L・ジャクソンの語りで始まるウィルの話。
アネット・ベニングが、突然交通事故に遭ったと思ったら、ウィルが書いている脚本。
ウィルは妻アビーがいなくなった事に堪えられない。
離婚したのかと思いきや、事故で亡くなった。
アビーは幸せな家庭の育ちではない。
ボブ・ディランが大好きで、大学でウィルと出会った。
「パルプ・フィクション」の仮装もあった。(笑)
アビーのおなかの子は助かり、娘ディランがいるが、ウィルは娘に会おうとしない。
そして妻が亡くなって半年後、ウィルはカウンセラー(アネット・ベニング)の目の前で拳銃自殺。
ディランはウィルの両親に引き取られ育てられた。
しかし祖母は6歳の時に亡くなり、愛犬も死んで、ずっと祖父と一緒。
強がってるけど、両親がいないさみしさや辛さもある。
子供の頃の祖父との会話を回想する場面があるけど、21歳になった今は、その時の祖父の心情がわかる。
当時の祖父との実際の会話はこうだったけど、2人の心のうちはこうだったというところに泣けた。

一方、スペインのオリーブ園で働くハビエル。
オーナーのサチオーネ(アントニオ・バンデラス)から、主任にするし、園内の建物にただで住んでよいと言われる。
昇格した彼は、以前から好きだったウェイトレスのイザベルにプロポーズ。
息子ロドリゴも生まれた。
父親からは望まれない息子だったサチオーネは、ハビエルの家を、よく訪問するようになるんです。
それが、ハビエルがいない時に。
妻とオーナーが不倫をしているわけではないけど、オーナーが妻が好きなのには、当然気づくわよ。
ハビエルは妻子を連れてニューヨークに旅行に出かけたが、ロドリゴがバスの乗客たちに挨拶していて、運転手にも挨拶したせいで、妊婦がひかれて死んだ。これがロドリゴのトラウマとなり、始終うなされる息子の世話に疲弊するハビエルとイザベル。
結局いい医者に見せるには、サチオーネに援助を頼むしかなくなる。

ハビエルは家を出て行ってしまい、成長したロドリゴが大学に合格すると、イザベルは病魔に襲われます。治る見込みがないとわかると、イザベルはロドリゴにニューヨークの大学へ行くように促します。
大学で年上の彼女ができるけど、彼女が妊娠したと言った時は驚きました。
エイプリルフールでよかった。(笑)

で、ロドリゴが彼女を振ったあとディランと出会うのだけど、2人が付き合う場面はなく、結婚してスペインの農園で暮らしている。
どちらも子供の頃の悲劇が大きく影響して育ったけれど、2人が幸せな結婚生活を送れたのは、どちらの両親にも愛があったからではないかと思えたし、両親の人生も報われたのではと思いました。
ロドリゴが、父と同じくオリーブを手摘みしているのが良かったわあ。
そしてロドリゴとディランの娘は、仲の良い両親に育てられ、幸せな家庭だったのだろうと思えます。
そして作家になって、両親や祖父母の話を本にした。

(11月30日)

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コメント

さすがディズニープリンセスの脚本家だけあって、真実の愛をめぐる素敵な寓話でした。
まさに「愛のない人生なんて、語るべきもののない物語のようだ!」という非常に納得の物語論で、正直アメリカで酷評されて大コケしたのが信じられません。

★ノラネコさん
ズバリ、テーマは愛でしたね。

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