イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり
空は解放されている
公式サイト https://gaga.ne.jp/intothesky
事実に着想を得た物語
監督: トム・ハーパー 「ウーマン・イン・ブラック2 死の天使」
1862年ロンドン。天気の予測は可能だと唱える気象学者のジェームズ・グレーシャー(エディ・レッドメイン)は、周囲の学者達からはでたらめだと嘲笑され、調査飛行の資金も集められずにいた。あきらめきれないジェームズは、気球操縦士のアメリア・レン(フェリシティ・ジョーンズ)に、気球飛行に同行させてほしいと懇願する。
事実とフィクションを合わせて、エンターテイメント作品に仕上げた映画ですね。
「博士と彼女のセオリー」のコンビが再共演。
ジョーンズがアクティブで勇敢なヒロイン、レッドメインが空の上でジョーンズに守られる学者役。
ジェームズ・グレーシャーは、気象予報の礎を築いた実在の人物だけど、彼が気球に乗ったのは50代で、一緒に乗ったのは男性。
アメリアは実在の人物ではなく、フランス人の気球乗りの女性をモデルにしているらしい。
ジェームズの学生時代からの友人役で、「イエスタデイ」の ヒメーシュ・パテルが出演しています。
気象学者のジェームズは、天気が予測できれば農業や漁業をはじめ、多くの事に役立ち、人命も救えると唱えます。
しかし学界では、占い師じゃあるまいしとまるで相手にされません。
高空の大気の温度と湿度を測定するために気球に乗ろうとしますが、資金は集まらないし気球の操縦には全くの素人。
そこで未亡人のレンに頼みますが、2年まえの夫の死から立ち直れずにいる彼女に、最初は断られてしまいます。
それでも一緒に気球に乗る事になり、当時の世界記録である高度7000メートル以上を目指します。
当時ですから、死の危険のある飛行ですよね。
ガス気球なので雷が当たれば爆発するし、高度が上がれば温度は氷点下だし酸素も薄い。
酸素ボンベなしだから、死んでもおかしくない。
無謀な挑戦ですよね。
案の定ジェームズは、意識を失ってしまいます。
そこで活躍するのはアメリア。
フェリシティ・ジョーンズのアクションがすごくて驚きました。
昔ならこの役は、男性よね。
高所恐怖症のなので、前半から足がビーンとしっぱなしでした。
推定では1万メートルを超えたとなっていて、観測の結果から、大気には層がある事もわかったそうです。
この高度は未だに破られていないそうですが、それってとっても危険で無謀だからよね。
そんな挑戦をする人なんか、いないでしょ。
命がけでこういう観測をした人がいて、今の気象予報がある。
天気予報なしなんて、今の生活では考えられませんよね。
すでにamazonで配信もしているためか、ローカルなシネコンのせいなのか、観客は一桁でした。
こういう映画は、是非映画館で鑑賞してほしいです。
上空でしか見られない美しい光景も、ありますよー。
(鑑賞日1月18日)
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