黒い司法 0%からの奇跡
判決理由 黒人だから!
公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/kuroi-shiho
実話の映画化
原作: 黒い司法 (ブライアン・スティーヴンソン著/亜紀書房)
監督: デスティン・ダニエル・クレットン 「ガラスの城の約束」 「ショート・ターム」
黒人に対する差別が横行している1980年代のアラバマ州。黒人男性のウォルター・マクミリアン(ジェイミー・フォックス)は、身に覚えのない罪で逮捕され、死刑を宣告されてしまう。ハーバード大学を出た正義感に燃える若手弁護士のブライアン・スティーブンソン(マイケル・B・ジョーダン)は、彼の冤罪を晴らしたいと支援者のエバ・アンスリー(ブリー・ラーソン)らと奔走するが、地域の根強い差別意識とそれに支えられた司法制度の闇が大きく立ちはだかる。
映画の中で、ここはアラバマ物語の町だから記念館へ行くといいと、保安官など町の人が言います。
グレゴリー・ペック主演の「アラバマ物語」を見た時、証拠から被告が無実とわかるはずなのに、全員白人の陪審員たちが、有罪に手を挙げる場面で愕然としました。中学か高校の時だったと思うけど、えーーー?なんでーーー?ですよ。
今作の事実はさらにひどい。
ウォルターにはアリバイがあり証人(但し黒人)も多数いるのに、それは無視され、警察が証拠をでっちあげている。
警察が減刑を餌に、白人の犯罪者に偽証させた。
警察は全く何を考えているのか。
もし白人が殺人の真犯人なら、野放しでもいいって事かと、憤りを感じました。
大昔ならともかく、1980年代でまだこんな事がまかり通っていたなんて。
被害者家族にとって、犯人が捕まらないのはとてもやりきれない事だと思いますが、冤罪で逮捕された人やその家族はどれほど辛いか、想像以上のものでしょう。
人種差別のせいもありますが、それに伴う警察のモラルや正義のなさが一番の問題だと思いました。
犠牲者はウォルターだけではありません。
こんな連中のために、無実なのに何十年も監獄にいた人は、本当に気の毒で言葉もありません。
黒人でも白人でも、冤罪の被害者が出ない社会を望みます。
(鑑賞日2月22日)
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