ハウ
癒しと元気をくれたハウ
リードはしっかり握ってないとダメ!
公式サイト https://haw-movie.com
原作: ハウ (斉藤ひろし著/朝日文庫)
監督: 犬童一心 「ゼロの焦点」 「のぼうの城」
脚本: 斉藤ひろし
結婚間近に婚約者にフラれ、悲しみから立ち直れずにいる市役所職員の赤西民夫(田中圭)。横浜で一人暮らしをしている彼は、上司に勧められて保護犬を飼うことに。その犬は声帯を取られていてワンと鳴けず、「ハウッ」というかすれた声しか出せない。民夫は“ハウ”と名付け、慣れない犬の世話に戸惑いつつも、いつしかハウはかけがえのない存在となっていった。ハウと民夫の幸せな時間は、ずっと続くと思っていたが...
話の展開は予想と違って、ハウと民夫が離れ離れになってからの、それぞれの様子がメインだった。
結末は、ちょっと意外でした。
突然婚約者から、婚約を解消された民夫。
新婚生活が始まるはずだった、ローンの残った一軒家で傷心の日々。
保護犬を飼って元気をとりもどしたのに、うっかりウトウトしてリードを離していた間に、ハウはボールを追いかけて長距離トラックの中に。
周囲の人達に協力してもらいながら、必死にハウを探す民夫。
一方、ハウは青森に運ばれてしまい、そこから民夫のいる横浜を目指す。
民夫とハウの様子が交互に出るのだけれど、繋ぎ方が悪いのか、流れが悪いし映画が長く感じた。
ハウが途中で出会う人々は、それぞれ悩みや悲しみを抱えていて、涙する事が度々でしたけど。
ハウに出会い、前に進んでいこうとします。
ここからラストについてネタバレです。
民夫がハウを探す中で、「ハウによく似た白い大型犬が事故死した」という情報がもたらされる。しかしなかなかハウの死を受け入れられない民夫。時がたち、ようやく前に進もうとした時、テレビの画面にハウによく似た犬を見つける。
結局それはハウではなかったけれど、偶然ハウを連れた少年とその母に会う。
民夫はどう接するのかと思ったら、自分が飼い主だったと言うことなく、違う名前になっているハウを少年に託す。
リードを離してしまっていた自分は、飼い主としての自覚が足りなかったという思いもあったのかどうかわかりませんが。
父親を失った少年とその母は、民夫が手放した一軒家に越してきたらしい。
ハウが今度は少年を元気にしてくれているとわかって、ハウを取り戻そうとはしなかったのか。
きちんと世話をして、ハウが幸せに暮らせそうな飼い主さん。
そういう人に出会えてよかったね。
(鑑賞日8月19日)
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