ザリガニの鳴くところ
自然に善悪はないのかもしれない
公式サイト https://www.zarigani-movie.jp
原作: ザリガニの鳴くところ (ディーリア・オーエンズ著/早川書房)
1969年、ノースカロライナ州の湿地帯。ある日、裕福な家庭の青年チェイスの変死体が発見される。事故と事件の両面から捜査を進める警察は、やがて湿地帯に一人で暮らす若い娘カイアに疑いの目を向ける。カイアは6歳の時に両親に捨てられ、学校にも行かず自然から生きるすべを学び、ひとりで生き抜いてきた。それゆえ村では異質な存在として、人々から“湿地の娘”と呼ばれて蔑まれてきた。事故か殺人か決定的証拠がないまま、裁判が始まる。
事故か殺人かはっきりしないのに、町の噂などがもとで容疑者となったカイア。
女好きのチェイスが、カイアにも手を出していたのを、町の女の子たちが知っていたからだ。
チェイスの母親もそれを知っていた。
湿地で一人で暮らす彼女の家の事情を知っているのは、雑貨屋の黒人夫婦だけ。
それと、老弁護士のトム(デヴィッド・ストラザーン)が、このままでは噂と偏見だけで陪審員に有罪にされると、彼女の弁護士になる。
裁判が始まる前に、彼女の生い立ちが語られる。
夫の暴力に耐えかねて、カイアの母は家を出た。
姉たちや兄もその後、家を出た。
父と2人になって、しばらく暮らしたけど、父も家を出て行った。
一人きりになった彼女は、貝を取ってそれを売って生活していた。
数年が経ち、兄の友人だったテイトに会い、彼から読み書きを教わり、恋愛関係になる。
しかし彼は大学へ進学すると、約束した日に戻ってこなかった。
そんな彼女の前に現れたのが、チェイス。
チェイスは女癖が悪かったが、そうとは知らずにカイアは彼と付き合い、彼が真剣に自分との結婚を考えていると思っていた。
ある日、カイアはチェイスがろくでなしなのを知り、彼との関係を断とうとするも、彼は執拗に付きまとい、拒絶しようとすると暴力をふるうようになった。
ここからネタバレを含むので、未見の方は見ないでね。
警察が有罪だとする状況証拠に対し、反論していくトム。
私が気になったのは、チェイスがはずす事なくしていたカイアが貝で作ったネックレスが発見されていないこと。
これは誰かが持って行ったと思われる事。
それ以前に、カイアが無罪を主張しないこと。
いくら周囲の偏見があるとはいえ、無実ならその事だけは大声で主張すると思ったの。
結局裁判では無罪となり、故郷に戻ってきていたテイトと結婚し、幸せな結婚生活を送り、家族に恵まれ年老いて死んだ。
彼女の死後、テイトはある物を発見。
自然が師だったカイア。
孤独に生きるのと、おびえて暮らすのは違うと言っていたカイア。
生き残るための方法。
(鑑賞日12月16日)
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