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2023年2月 9日 (木)

イニシェリン島の精霊

どうしてこんなことに

The-banshees-of-inisherin

公式サイト https://www.searchlightpictures.jp/movies/bansheesofinisherin

監督: マーティン・マクドナー 「スリー・ビルボード 」「セブン・サイコパス

1923年、アイルランド西海岸沖のイニシェリン島。内戦に揺れる本土とは対照的に、住民全員が顔見知りののどかな島で、純朴な男パードリック(コリン・ファレル)は、親友のコルム(ブレンダン・グリーソン)から突然、一方的に絶交を宣言されてしまう。理由もわからず激しく動揺するパードリックは、何とか関係修復を図ろうとするが、コルムは頑なに拒否し、恐ろしい最終通告をパードリックに突きつける。

「スリー・ビルホード」と同じく、一般人のコルムとバードリックのする事が過激すぎて、ついていけません。
アカデミー賞にノミネートされていますが、一般受けはしない作品ですね。

ただ、アイルランドの内戦を表しているともいえるのでしょう。
普通の人間が、隣人や友人と戦うことになったりする。
人には二面性がある。

アイルランドの内戦については、映画「麦の穂をゆらす風」(とても悲しい内容ですが、とても良い映画でおすすめです。)で知りました。

パードリックは無教養で退屈な話しかしないけれど、優しい人間だった。
コルムからの突然の絶縁宣言で、彼の良い面がどんどん失われていく。
コルムだって、根は優しい人間だと思います。

パードリックの退屈な話を聞くことで残りの人生を無駄にしたくない、自分の死後も残る音楽を作曲したいというコルムの気持ちはわかるけど、絶縁するにしても、もう少しやり方があるでしょ。

ま、戦争となると、ごく普通の人間がとんでもない行動に出たりしますからね。

この監督の、日本劇場未公開の「ヒットマンズ・レクイエム」の感想はこちら
「ヒットマンズ・レクイエム」は殺し屋の話だし、「セブン・サイコパス」はその名の通りサイコパスのする事なので、過激でもおかしくないのですけどね。

コリン・ファレルは好きな俳優なので、本作で今年のゴールデン・グローブ賞、映画部門の主演男優賞(コメディ&ミュージカル部門)を受賞したのは、うれしいです。アカデミー賞でも主演男優賞にノミネートされていますが、どうなるでしょうね。

(鑑賞日2月3日)

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【映画】あ行」カテゴリの記事

コメント

絶望し過ぎて、自分の指を切る?!?

私には全く受け付けられないストーリーです...

★onscreenさん
日本人にとっては、アメリカなどのブラックユーモアに対する感覚が違いますねえ。

ご返信ありがとうございます!


確かに感覚は違いますねー

自分はアメリカ生まれなので、そこそこブラックユーモアは
理解してるつもりなんですが、それでも理解不可能?!?(笑)

★onscreenさん

まあ、アメリカ生まれでしたか。
「笑い」の感覚は文化や風土など、
その他色々な要因が違いますねえ。

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