ザ・ホエール
正直な気持ちの感想文を
公式サイト https://whale-movie.jp
劇作家サミュエル・D・ハンターによる舞台劇の映画化
監督:ダーレン・アロノフスキー 「レスラー」「ブラック・スワン」「ノア 約束の舟」
恋人アランを亡くしたショックから、過食症に陥ってしまったチャーリー(ブレンダン・フレイザー)は、大学のオンライン講座で生計を立てている。歩行器なしでは移動もままならないほどの肥満となった今も、入院を頑なに拒み続け、アランの妹で看護師のリズ(ホン・チャウ)に頼っている。そんなある日、病状の悪化で自らの余命が幾ばくもないことを悟ったチャーリーは、離婚して以来長らく疎遠だった17歳の娘エリー(セイディー・シンク)との関係を修復しようと決意する。ところが家にやってきたエリーは、学校生活と家庭で多くのトラブルを抱え、心が荒みきっていた。
ネタバレで感想を。
原作が舞台劇のせいか、アランのアパート内での出来事だけで構成されている。
リズから、病院で治療を受けないと死んでしまうと言われても、保険に入っていないから莫大な費用が掛かるし、そんなお金はないと言うチャーリー。
しかし娘のエリーには、お金をあげるからまた来るようにと言う。13万ドルくらいあるからと。
どっちが本当なのと思ったわ。
娘にアランの死因を聞かれて、答えたくないと言うチャーリー。
何かあると思ったら、話が進むにつれ、自殺だったことがわかる。
アランの親は宣教師。
信心深いキリスト教徒ほど、同性愛者であることに苦悩し自殺を考えるって、これまで見てきた映画で知りましたよ。
チャーリーは、アランの死は自分に責任があると考え、治療を拒んで自殺同然の行動をしているのかもと思いました。
そして妻子を捨てたことに対しても自責の念があり、自分を罰しているような。
愛する娘に対して唯一できる事が、お金を残す事。
娘も、幼い頃は父親が好きだったではないかしら。だからこそ、捨てられたショックが大きかったのかも。
新米宣教師トーマス役は、「ジュラシック・ワールド」などに出演していたタイ・シンプソン。
大きくなりましたねえ。まずまずのイケメンになりました。
本作でカギになっている小説「白鯨」。
チャーリーが発作を起こした時、よくできた感想文だから読んでほしいというのは、誰のものなのか。
もしかして教え子でもあったアランの物なのかと思いましたが、娘のエリーのだったのね。
(鑑賞日4月17日)
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